着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。
今回は初めて、甲冑の着付け体験をしてきました!
博物館の期間限定イベントなのですが、料金がとにかく安いのであまり構えず気軽に申し込めます。
子ども用もあったので、親子・家族での体験もおすすめです!
そして行田…思った以上に(←失礼)見どころが多くてびっくり。
博物館は「のぼうの城」忍城(おしじょう)の跡地に
埼玉県行田市には忍城(おしじょう)というお城がありました。
小説、そしてそれをもとに作られた映画(こっちのほうが有名?)「のぼうの城」の舞台です。
今回体験で訪れたのは、この忍城の本丸跡地に建てらている行田市郷土博物館。
その建物は、昭和になって再建された「御三階櫓」(ごさんかいやぐら)とつながっていて、展示物を見ながら櫓にも登れます。
こちらのサイトがわかりやすかったです。
ちなみに、再建されたお城の種類に関する記事も勉強になりました。
博物館ならでは!本格的な甲冑の着付け体験をお安く
こちらの郷土博物館では年2回。春と秋に甲冑の着付け体験をしています。
体験の費用は博物館の入館料のみ!(大人200円・大学生高校生100円・小中学生50円)
かなりお安いです!
今回の体験枠は日曜祝日の13:00~16:00の間に、1枠20分間の全8枠ありました。
私は電話で予約しました。
電話口の博物館の方がとても感じがよくて、説明も丁寧にしていただけたのでよかったです。
子ども用の甲冑もあるので親子で楽しめます
1枠で体験できる人数は大人二人、子ども二人の計4人まで。
そう、子どもサイズの甲冑もあるんです!なので、親子・家族で楽しむこともできます。
子ども用の鎧も、小さいだけで作りは大人用のものと同じ。しっかり作られてましたよ。
体験の場所は、展示室に向かうロビーというか廊下というか、そんなスペースでした。
横並びになっていたので、全部並んでいるところを撮りたかったのですが…。後ろに引けなくて2領ずつで。
後ろにある家紋の旗は、同じ位置から同じサイズのものがかかっているので、それと比べると大きさの違いがわかるかな?と思います。
家紋は忍城の歴代城主のものです。
「のぼうの城」の城主は、一番上の「成田氏」。
体験できる甲冑は、大人用が「松平氏」と「阿部氏」のもの。
子供用は「武田」と「伊達」。
戦国武将好きなお子さんにはうれしいチョイスかな?
ちなみにどの甲冑を着るかは、体験者のサイズを見て着付ける方が決めていました。
大人用子ども用、それぞれ大小サイズが用意されていて、ある程度の体格差もカバーできるように準備しているようです。
私はもちろん小さいほう(・ω・)ノ
着付け開始!
いよいよ着付け体験開始です。
気になる体験時の服装ですが、案内パネルによると…。
鎧をつけるのにじゃまになったり、傷つけたりするものははずしておく感じでしょうか。
あと、スカートじゃないほうがいいでしょうね。
まずは、ひざ下を防御
以下、甲冑のパーツの正式名称がわからないので、一般的な名称で説明していきます。
まずは「脛あて」ですかね。ひざとひざ下を守る防具をつけます。
続いて、ひざ上と腕を防御
腰回りにぐるっと、防具を巻き付けます。ひざ上が防御されました。
続いて「こて」ですかね。筒状になっているものに左右それぞれ腕を通します。
内側は紐で編んだようになっているので、腕の太さは関係なく着られそうですね。
指先は親指と中指に輪っかが付いていて、そこに指を通して固定。
これで肩から手先まで保護されました。
ついに鎧を着るぞ!
いよいよメインの鎧です。
横が片方開いていて、パクっと前後挟み込むように着付けました。
本当は胴の部分に家紋が入っているのですが、私が着た鎧は薄くなっちゃっててわかりにくいですね。残念(;^ω^)
一応「丸に三つ葉葵」の松平氏の紋でした。
陣羽織も着せてもらいました
最後は兜をかぶって完成!なのですが…。
兜をかぶる前にちょっと間があったので、その間に陣羽織を着せてもらいました。
鎧の横に飾ってあった陣羽織。
ただ飾ってあるだけかと思ったら。
実際着るとめちゃくちゃ華やかですね!赤だから余計に?
陣羽織単品で見るより、甲冑と合わさったほうが華やかさが段違い。
兜をかぶせる段になったら脱がされてしまったので、待ち時間のイレギュラーなおまけ体験だったのかも?なんですが…。
でもこれ、兜かぶってたら…もっともっと華やかですよね。
機会があればそれも体験してみたいです(*´▽`*)
いよいよ兜をかぶって完成!
出来上がりました!かかった時間は10分弱くらい。でも間に陣羽織を着たりしてたので、それを省いたら実際には5分くらいだと思います。
終わったら写真撮影です。このポーズは博物館の方がつけてくれたポーズ。
私は特にこうしたい!みたいなポーズもなかったのでこれだけで。
角度だけは変えて、一応全方向から撮りました。
ほかにポーズないですか?とか言えば、あと一つ二つくらいは別パターンを教えてもらえたのかもしれないなあ~。
舞い上がってたので思いつきませんでした(;^ω^)
自分で思いつく人は、時間内ならバシバシ撮れるんじゃないかなって感じです。
刀を抜く、甲冑が壊れる、危ない、とかじゃなければ。
こちらの甲冑、本物と同じように作られていますが、素材は実際のものより軽量化されたものだそうです。
自分で着た感覚としては、以前に身に着けた剣道の防具に比べてちょい重いくらいのイメージかな?と。
兜は剣道の面より重く感じました。
お子さんの場合は、兜が重いのであまり長くは着ていられないとのことでした。
館の人によれば5分が限界とか。
なので、ひと枠20分の体験枠はちょうどいいところなのかなと思います。
来館記念はもちろん興味を持つきっかけにもおすすめ
初めての甲冑体験。特に事前学習はしないで臨みました。
知っていれば、着付けの時にもっといろいろ気づくことが多かったんだろうな、と思うし、質問もいろいろできたと思います。
着付けの時は説明は特になくて、するするっと着付けられていったので。
写真のポーズも、もうちょっと自分でああしたいこうしたいがあっただろうなあと。
でも、そういうの関係なしに楽しんで、ここをきっかけに興味を持つのも全然ありだなと思いました!(・∀・)
まあせっかくの博物館での体験ですから、もうちょっと説明があるとうれしいかな、とも思いましたが。
こういう普段絶対にできない格好をできるのってやっぱり楽しいし、旅の思い出にはぴったり。
そこから興味がわいて、知識を深めたくなるきっかけにも、もちろんなると思います。
とりあえず、私はこれを機に甲冑についての本を読んでみようと決めました!
今ならきっと、内容がずっとずっと頭に入ってくる気がします( ー`дー´)キリッ
郷土博物館、行田の歴史がとても分かりやすく紹介されていて観光の導入にはおすすめです!
個人的には「石城日記」がお気に入り。
さきたま古墳群にも忍城ゆかりの古墳が
行田と言えば、さきたま古墳群も有名。実はこちらも行ってきました。
8基の前方後円墳と1基の円墳。
この円墳「丸墓山古墳(まるはかやまこふん)」は石田三成が忍城を攻めたときに、ここに陣を張ったという伝承があります。
円墳は上まで登れるので、石田三成と同じ目線で忍城を見ることができます。
ちゃんと郷土博物館の御三階櫓が見えますよ。
隣の「稲荷山古墳(いなりやまこふん)」から撮った「丸墓山古墳」。頂上に登る階段が南北にあります。
下から仰ぎ見ると結構高いのがわかります。こちらは北側の階段です。
上るとこれが待ってました。いい運動になりました(;’∀’)
丸墓山古墳の頂上から撮った稲荷山古墳。こちらはいかにも古墳らしい前方後円墳。
丸墓山古墳と稲荷山古墳が、実際に登ることのできる古墳になります。
こんなイベントが…!?
そして…こんなポスターを見つけてしまった…。
やりたすぎる!
ポスターがすでに楽しそう。
でも、すでに満席で受付終了してました…。そうですよね…。
次回の予定はないのかなと思い、博物館に聞いてみました。
みなさん朗報です。
今年度は予定がないそうですが、来年度もどこかでやるかも、とのこと。
毎年不定期で何度か開催されているイベントだそうです。
とりあえず、公式サイトとXを要チェックです。
ちなみに今回は大人限定の企画でしたが、いつもは大人から子どもまで、年齢制限なしで楽しめるイベントになっているそうです。
ほかにも見どころ色々、行田市また来たい
甲冑体験メインで行ったのですが、時間の都合で見切れなかったところがたくさんあります。
行田は足袋の産地としても有名なんですよね。
そちら関係の施設もあるので、今度はそちらも行ってみたいです。
そして古墳のほうも、こちらの「はにわの館」。
埴輪づくり体験ができるんです。これもやってみたい!
さきたまテラスも寄れなかったなあ。「わたぼくソフト」食べたかった…。
そして行田グルメと言えば、フライとゼリーフライ。
お店が郷土博物館のすぐ近くにあったのですが、今回は行けなかった…。
とにかく、思っていたよりずっと見るところがあって、ずっと面白かったです。
また行きたいですね!次は古代人になりに?
とりあえず「のぼうの城」は読もう!