着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。今回は舞妓さん、芸妓さんの違いを、変身体験という観点から主にその装いの違いをメインに説明します。
舞妓さんと芸妓さん、並べてみれば全然違う
舞妓(まいこ)さん、芸妓(げいこ)さんは、宴席などでお客さんをもてなす接客のプロフェッショナルです。
舞妓さんと芸妓さんの関係ですが、舞妓さんがキャリアを積んで一人前になると芸妓さんになります。
はい、並べてみるとお支度の違いがわかりますね。着物、髪型、かんざし、履物、いろいろ違います。
ちなみに「舞妓」と書いて「まいこ」、「芸妓」と書いて「げいこ」と読ませます。「芸妓」の辞書的な読み方は「げいぎ」なので、「げいこ」だとパソコンなどで文字変換できません。
舞妓さん芸妓さんたちがいる街を花街(かがい)といいます。京都市内には有名な祇園をはじめ、全部で5つの花街があります
舞妓さんの衣装の特徴
舞妓さんとは芸妓さんになるための修行段階のようなものです。必然的に芸妓さんよりも年齢が若く、格好も若い女の子らしいものです。
現在は10代後半から二十歳くらいまでですが、昔はもっと幼い子供がなっていたので、その装いも「子供らしさ」を表す記号であふれています。
たとえば
- 肩上げと袖上げのある華やかな振袖
- かわいらしい花かんざし
- だらりの帯
- おこぼ
芸妓さんと違うところで決定的なのが、地毛を結っていることですね。芸妓さんはカツラなので。
変身体験のお店で、「半カツラ」(七分カツラ)という生え際を自然に見せるカツラが多く使われるのはそのためです。写真の舞妓姿も半カツラを使っています。
舞妓さんの装いについてもっと詳しく。「変身体験のための服飾文化講座」
芸妓さんの衣装の特徴
舞妓さんを何年か務めると、芸妓さんになります。舞妓さんはまだ「子供」ですが、芸妓さんはもう「大人」です。装いも子供らしさはなくなり、大人の装いになります。
たとえば
- 袖は普通の長さ
- 着物の柄は舞妓さんほどにぎやかではない
- 帯はお太鼓
- 足下は草履や下駄
そして上にも書いたとおり、髪はカツラです(行事によって地毛を結うこともあります)。かんざしもシンプルなものを挿すようになります。
舞妓姿、芸妓姿、お好みで好きなほうを選びましょう
たいていのお店は、舞妓さんと同時に芸妓さんもメニューにあります。
舞妓さんより落ち着いた姿なので、お姉さんな格好をしたい方、舞妓さんだとちょっと恥ずかしいという方、「舞妓さんはもういっぱいやった」というリピーターさんなどが選ぶイメージです。
とは言え、ほとんどの方が舞妓さんのほうを選ぶので、どうしても芸妓さんはおまけ的な扱いが多いです。おいてある衣装も、舞妓さんに比べたらどうしても少なかったり‥。
それでも、芸妓さんには舞妓さんとはまた違った魅力がありますので興味のある方はぜひ!
どちらもそれぞれに違った魅力があります。好きなほうをやっちゃいましょう。