着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。
舞妓変身体験を、もっともっと楽しくするのに役立つ着物や髪型の豆知識をご紹介。
舞妓さんの黒髪を彩る、美しい花かんざしは月ごとに変わり、微妙な季節の移ろいを感じさせてくれます。
舞妓さんの12月のかんざしは「まねき」です
12月、京都の南座では歌舞伎の顔見世興行が行われます。劇場入り口には出演する役者さんの名前が書かれた「まねき」が掲げられ、冬の京都の風物詩です。
「まねき」のかんざしとは、この「まねき」を模した飾りの付いたかんざしです。
本物の「まねき」同様、歌舞伎役者さんの名前が書かれています。
これは、舞妓さんたちが役者さんの楽屋を訪れ、無地のまねきに名前を入れてもらうのです。
他の季節の花かんざしとはまた雰囲気の違う、花街らしい独特の華やぎを感じられるかんざしだな、と思います。
ちなみに赤い文字は女形の役者さんのものだそうですよ。
お店で買った時点での「まねき」は無地です。変身体験のお店のまねきかんざしに役者さんのお名前が入っていたら、それは本物の舞妓さんからゆずってもらったものということです。
まねき以外にも様々な飾りがついています。
もち花をメインに、羽子板や小判、お多福さんや招き猫など、様々な縁起物やおもちゃが飾られてとてもかわいらしいかんざしです。
こちらは櫛の部分も同じデザインのつまみ細工。
竹矢来の土台に松や竹があしらわれた、お姉さんぽいスッキリしたデザインです。
もちろんこれらのデザイン以外のかんざしもあります。お店ごとに品揃えも様々ですので、そうしたところもお店選びの楽しみの一つですね。
舞妓さんの花かんざし。本で初めて見たときには文字しか情報がなかったので、この「まねき」のかんざしは見るまでイメージが全くわかなかったかんざしの一つです。
私が初めてこの12月のかんざしを見たのは、舞妓さんではなく島原の太夫さんの写真でした。
写真で見た太夫さんが髪に挿していたのがこのかんざしだったんですね。
華やかでかわいくて、新年を待ちわびるこの季節ならではの雰囲気が存分に表されたかんざしに一目惚れしてしまいました。
奇しくも初めての舞妓変身体験に訪れたのは12月!
憧れのかんざしが挿せるのではないかと心躍りましたが、残念ながら夢は叶わず‥(´・ω・`) 以来長らく私の憧れのかんざしとなりました。
夢が叶ったのは結構な回数を重ねてからです。
以来何度か挿していますが、やっぱりいいですね。
個人的にはお姉さん用よりも、やっぱり妹舞妓さん用の賑やかなのが好きです♪
ほかの月のかんざしも見るなら「舞妓さんの花かんざし」のページへ。