着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。舞妓変身体験を、もっともっと楽しくするのに役立つ着物や髪型の豆知識をご紹介。
舞妓さんの黒髪を彩る、美しい花かんざしは月ごとに変わり、微妙な季節の移ろいを感じさせてくれます。
舞妓さんの1月のかんざしは「お正月」「松竹梅」です
年明けの始業式には黒紋付を身につけます。こちらはその時の装い。櫛はつまみ細工ではなくべっ甲です。
寒菊の土台に松竹梅があしらわれたかんざしです。
1月のかんざしは、松竹梅をメインに鶴や羽子板などお正月らしい様々なモチーフで作られています。
その年ごとにデザインも異るので、とりわけ変身店ごとのデザインの違いを楽しめるかんざしではないでしょうか。
若い舞妓さんほど赤の多いデザインになるそうです。お姉さん用のかんざしと比べると、色味の違いがわかります。
こちらは松の土台に紅白の梅。緑に赤のコントラストが鮮やかです。
右側に挿している稲穂のかんざしは15日まで挿します。
稲穂の根本には小さな鳩の飾りが付いていて、好きな人にこの鳩の目を入れてもらうのだとか。
こちらは竹の土台に梅。梅はピンクと縁取りされた紅梅。
緑の土台に梅でも、上のかんざしとは少し印象が変わりますね。
ガラッと印象が変わって、ピンクと紫の土台に羽子板がアクセントになった、とてもかわいらしいかんざしです。
一見お正月のかんざしには見えない色味です。
この写真だと見えないのですが、細かい松葉が散らされています。
ピンクの房もまた、かわいらしさを演出していますね。
もちろんこれらのデザイン以外のかんざしもあります。お店ごとに品揃えも様々ですので、そうしたところもお店選びの楽しみの一つですね。
1月のかんざしは、本によって微妙に記述が違っていますが、要は「お正月らしいおめでたい素材をモチーフにしたかんざし」です。
「松竹梅」という表現は、言葉で紹介するために便宜上使われているのだと思います。
ですが、「松竹梅」の3つとも使われたかんざしはあまり見たことがありません。写真集などを見ても、「松と梅と何か」であったり、「竹と梅と何か」であったりすることが多いです。
以前お店で聞いてみたことがあるのですが、やはりあまり作らない組み合わせとのことでした。
実は2番目に紹介した私の写真、松竹梅全部乗せのかんざしです。あまり気にしてなかったけど、実はレアだったのかも!?
ほかの月のかんざしも見るなら「舞妓さんの花かんざし」のページへ。