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本物の舞妓さんと体験舞妓(変身舞妓)さんの違いは?

着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。今回は、本物の舞妓さんと体験舞妓(変身舞妓)さんとの違いについてお話します。変身体験をしたいあなたはもちろん、観光地で偽舞妓に騙されたくないというあなたも必見?です。

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本物の舞妓さんと体験舞妓(変身舞妓)さんの姿は「完全」には一緒じゃない

「舞妓さん」の格好と言えば、写真のように

「おふぃす勝ふみ」さんでの舞妓姿
ぷにすけの舞妓姿@おふぃす勝ふみ
  • 白塗りのお化粧
  • 華やかなかんざしを挿した日本髪
  • 裾を長く引いた振袖
  • だらりの帯
  • 足下は「おこぼ」という高い下駄

が基本スタイルです。こうした「舞妓さん」の格好ができる舞妓体験・舞妓変身ですが、本物の舞妓さんと「なにもかも同じ」ではありません。

ちなみに写真の「おふぃす勝ふみ」さんの舞妓姿は、かなり本物の舞妓さんに近いほうです。髪はカツラですが、着物は本物の舞妓さんが実際に着ていたものを着ています。

ぷにすけ
ぷにすけ

一般的な変身体験店が提供してくれるお支度は、さきほどあげたような「舞妓さんに見える基本スタイル」を押さえつつ、「私たちの手の届く範囲」で「舞妓さん気分」を実現してくれるものです。

本物の舞妓さんと「完全に」一緒にできないのには訳がある

ではなぜ、本物の舞妓さんと「完全に」同じにすることが難しいのでしょうか?

それは舞妓さんのお支度が

  • 高価で
  • 特殊な技術が必要で
  • 「同じ」にすることがお客さんのニーズとずれてしまうことがあるから

まずは髪ですね。本物の舞妓さんは自分の髪を結っていますが、体験舞妓さんは基本的にカツラです。

日本髪を結ってもらうためには、それに必要な髪の長さが必要になります。

そして日本髪を結うのにも、特別な技術が必要です。また髪結いに使われている道具も、実はなかなか貴重品。だれでも簡単にできるものでまはありません。

料金的なことを言っても、髪結いだけの料金で平均的な変身体験料1回分くらいになってしまいます。

なので、同じカツラでも自分の髪に結っているように見える半カツラ(七分カツラ)を使っているお店が多いです。

舞妓さんの髪型についてはこちらも参考にどうぞ。

かんざしは、花かんざしが一番目立ちますが、実はそのほかにもこまごまとした飾りがあります。これらも色々決まりがあり、使われているもの自体も舞妓さん仕様だと高価なので、体験舞妓さんのものはそれと形を似せた、いわば廉価版のようなものを使っています。

舞妓姿@つじ井プランニング
ぷにすけの舞妓姿@つじ井プランニング

衣装は見ての通り、普通の着物とはかなり違う特殊なものです。実際、特殊な作り且つ高価!

着物はおはしょりとらないで引きずってもこの長さにはならないので、この長さになるよう作られていますし、だらりの帯も、普通の帯ではこんなに長くならないので、やはりそれ用に作られたものです。

その他様々な装飾品は、舞妓さんが所属する置屋さんに代々伝わる貴重品だったりします。

おこぼも、舞妓さんと同じものはやはり高価です。そして慣れない人が履くと危険な高さ。撮影で外に出たときに転んだりしたら大変。

なのでこちらもやはり、多くのお店が体験舞妓さん用の廉価版で、おこぼの高さも低めのものを使っています。

舞妓さんの装いについてはこちらもご参考に。

とにかく、京都の様々な伝統工芸技術の粋を集めたものが舞妓さんのお支度です。本物の舞妓さんのお支度を一式そろえるとなると、大変な費用がかかってしまいます(というか、費用以前に手に入らないものも‥)。そろえるだけでなく、その後の維持にだって費用と手間がかかりますしね。

ぷにすけ
ぷにすけ

こうなると、とてもお店が安価な料金プランで提供するのは難しくなってしまいます。私たちの手の届くものではなくなってしまいますよね。

また、お化粧にも細かな決まりがあります。デビューしたての舞妓さんは顔を派手に描かないとか、口紅を下唇にしか引かないとか。かんざしや着物も、舞妓さんのキャリアに応じて身につけていいものが決まってるとか。

舞妓@ペンション祇園
ぷにすけの舞妓姿@ペンション祇園

写真の舞妓姿は、あえてデビューしたての舞妓さんのお化粧をしてもらっています。口紅は下唇だけです。

でも、せっかくの変身体験なんだから、着たいものを着たい、好きなデザインのかんざしを挿したい、お化粧はきっちりきれいに描いてほしい、って思う方が多いですよね。

こうした要望に応じる意味でも、体験舞妓さんは色々なところが本物の舞妓さんの決まりごと通りではなかったりします。

本物の舞妓さんと体験舞妓さんの違いまとめ

違うところを簡単にまとめます。

  • 髪はカツラ(ただし地毛結いに見えるよう半カツラ・七分カツラを使っているお店が多いです)
  • 衣装や化粧などの決まりが本物の舞妓さんほど厳密ではない
  • 使っているものが言わば「体験舞妓さん用の廉価版(?)」なことが多い

というわけで、一般的な変身体験店が提供してくれるお支度は、本物の舞妓さんと「まったく同じ」ではありません。最初にあげたような「舞妓さんに見える基本スタイル」を押さえつつ、後はどの程度本物の舞妓さんに近づけるかがお店ごとに違うという感じですね。

それでも、希望すれば本物の舞妓さんの決まりに沿ったお化粧や、衣装の組み合わせで仕上げてくれるお店もあります。

花街と関わりの深いお店だと、本物の舞妓さんの衣装で体験できることもありますし、他の装飾品についても同様にそろえていることもあります。

地毛結いを体験できたり、本物の舞妓さんに限りなく近い体験が可能なお店も無いわけではありません。本物の舞妓さんに興味がある方は、こうしたお店から選んでみるといいかもしれませんね。

ぷにすけ
ぷにすけ

本物っぽさをどこまで求めるか、どういった楽しみ方をしたいか、は皆さんそれぞれかと思います。自分の希望内容や予算を考えながら、希望にかなうお店を選んで体験を楽しんでください。

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