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いろいろな舞妓さんの髪型

着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。舞妓変身体験を、もっともっと楽しくするのに役立つ着物や髪型の豆知識をご紹介。

舞妓変身オフ会@ペンション祇園(芸・舞妓のお部屋)

まずは髪型についてご紹介します。

  • このレポートは、下記の参考文献から得た情報の他、元舞妓など花街にいた方がされている変身店で私自身が伺って得た知識を元に書かれています。
  • これらはあくまでも「変身体験のための」ということを主眼にしています。より専門的に調べたいという方はきちんと文献等お調べ下さい。
  • 資料として掲載している写真は私自身の舞妓変身写真、またはご厚意で掲載許可をいただいた方の変身写真です。
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「割れしのぶ」と「おふく」

年若い舞妓さんの髪型は「割れしのぶ」とよばれる髪型です。

赤い鹿子が前後からのぞき、真ん中には「鹿の子止め」と呼ばれる飾り。まん丸の髷がかわいらしい髪型です。舞妓になって1~2年間は違う髪型を結うことは許されません。変身舞妓さんの髪型はこちらが一般的なようですね。

「割れしのぶ」と「おふく」写真で見比べると違いがよくわかります

割れしのぶ@紅先笄
おふく@紅先笄

お姉さんになると「おふく」という髪型に変わります。「割れしのぶ」を卒業するとこちらの髪型になります。一人前に少し近づいた証拠です。

これはご覧のように、髷からのぞく布の部分が後ろ側だけになり、少し落ち着いたカンジになります。後ろの布は結んだような形です(「おふくがけ」と言います)。

この髪型を結うようになると、祇園祭や節分などの行事では違った髪型を結うことも出来るようになります。

この2つが舞妓さんの平常時の髪型です。花街で通常目にする舞妓さんたちは、このいずれかの髪型をしていると思います。もし会うことが出来たときは、ちょっと意識して見てみてはいかがでしょう?

ぷにすけ
ぷにすけ

私ぷにすけの「割れしのぶ」「おふく」体験の写真は↓こちら。同じ髪型でも髪結いさんによって仕上がりが違うのを見比べられます。

「奴島田(やっこしまだ)」

舞妓さんの髪型は、キャリアによって変化するほか、いろいろな行事によっても髪型が変わることがあります。

先にもふれたとおり「おふく」が結えるようになると、イベントによっては髪型を変えます。

写真は「奴島田」と言う髪型です。

奴島田@ペンション祇園(芸・舞妓のお部屋)

お正月や始業式、八朔などの紋付着物の正装時に、お姉さんの舞妓さんはこの髪に結います。

ちなみに襟足の塗り残す部分も3本になります。(通常は2本。割れしのぶの写真と比べてみて下さい。)

髷にかかっている玉の飾りは中心が翡翠、あとは珊瑚です。お姉さんと言っても舞妓さんらしいかわいらしい髪型です。髷の飾りの布も年齢によって変わるそうです。

あと、祇園では舞妓さんを卒業するときに結う「先笄(さっこう)」の前に、一定期間この髪型を結うそうです。

以前オフ会で来ていただいた舞妓さんが、ちょうどそうでした。

「勝山(かつやま)」

祇園祭では、「勝山」という髪を結います。髷の形は時代劇に出てくるお姫様の髪型にちょっと似ていますね。

髪型もさることながら、その簪の華やかさも魅力的。

勝山@ペンション祇園(芸・舞妓のお部屋)
勝山@ペンション祇園(芸・舞妓のお部屋)

実際、節分の時にお姫様に見立ててこの髪を結うこともあるそうです。

節分の「お化け」で結う髪型

節分には「お化け」という行事があります。いわば日本版ハロウィン。

もともとは花街に限らず一般の人々にも楽しまれた行事ですが、男は女に、女は男に、年寄りは若者に、若者は年寄りにといったように、いつもとは違った装いをして厄除けをするというものです。

この日はいわば舞妓さん、芸妓さんの「変身」の日。芸妓さんたちはいつものお座敷着とは違った扮装をし、舞も街の流派とは違ったものを踊ります。

舞妓さんたちも、この日はいつもと違った髪を結ったり町娘風の衣装を着たりします。

写真は、そんな「お化け」の時に結われる様々な髪型に結って変身体験をした時のものです。

左から順に「おしどり」「菊重ね」「おしゅん」「水車」「結い綿」という名前の髪型です。

あわせてどうぞ。2月は「お化け」という行事があります

ぷにすけ
ぷにすけ

私ぷにすけの変わり髷体験写真はこちら。

「先笄(さっこう)」

舞妓さんを卒業し、芸妓さんになる直前に結う髪型です。

先笄の舞妓
先笄(先斗町ver)@紅先笄
先笄の舞妓姿
先笄(先斗町ver)@紅先笄

江戸時代の頃から、一種の成人を意味する髷として結われてきた髪型だそうです。この髪型を結うには非常に「センスと熟練」が必要なのだとか。

ちなみに、同じ「先笄」の装いも、花街によって微妙に異なります。

先斗町の先笄姿は、色紋付に襟は赤。祇園甲部と宮川町は黒紋付ですが、襟の色が甲部は白で宮川町が赤。上七軒は、写真で見たところ色紋付に赤い襟。街によって微妙に違うんですね。

こちらの写真は花桜里さんのご厚意で、「紅先笄」で舞妓体験された際の先笄姿(祇園甲部ver)を掲載させて頂きました。

先笄(祇園甲部ver)@紅先笄
先笄(祇園甲部ver)@紅先笄

黒髪の舞の格好で撮りました。後ろのちょんまげが見えてないのが残念ですが。鶴の簪、暴れ熨斗柄の黒紋付、金糸の豪華な帯など感動でした。

先笄はとくに感慨深いものでした。髪結いの先生が、「橋の毛」と呼ばれるちょんまげの先を本当に切ってくれます。元々は江戸時代の新婚の花嫁さんが結った髪型だそう。舞妓最後に結うのは、せめて髪型だけでも新妻の格好をさせてあげたいという配慮からだという話も。そう考えると、舞妓さんには晴れがましいと同時に切なさも含んだ髪型なんだ、と違った角度で見えてきます。 揺れる「橋の毛」が、女心を象徴しているかのようにも感じられます。

ちょんまげは東南アジアの女性の髪の毛を使用しています。真っ黒でツヤツヤした美しい髪の毛でした。先っぽをほんとに切って頂きました。毎回切るので、買い換えるとおっしゃってました。

花桜里さんからのご説明

美しく結い上げた日本髪に挿す、季節の花かんざしも舞妓さんの象徴。かんざしについてはこちら「舞妓さんの花かんざし」のページへ。

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