着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。
夏の京都は、どちらかと言えばオフシーズン。
「祇園祭」や「大文字の送り火」といったメジャーなイベントの日を外せば、比較的静かに観光を楽しめる時期です。
また、オフシーズンならではの様々なキャンペーンも行われています。
京都の四季折々の楽しみを体験できる、舞妓変身体験。
今回は、夏の舞妓変身体験におすすめしたいことを書いていきます
夏の京都は暑い!変身体験は大丈夫?
暑さで外出も大変ですし、夏はどちらかと言えば変身体験オフシーズンです。
汗のかきかたや、暑いと感じる程度は個人差もありますが、「少しでも快適な夏場の変身の仕方」というのはやっぱりあると思います。
私の個人的な経験を元に、ちょっと書き出してみますね。
夏に変身体験をするならこんなところに気を付けて
変身体験は思った以上に体力を消耗しますし、とにかく無理なく予定を組むのが一番です。
暑い時期の変身プランを練る際の参考にしてみて下さい。
可能であれば散策は、お店の人が一緒に来てくれるプランのほうが安心かもです。
やっぱりすごく暑い?お化粧は大丈夫?
よく聞かれるのは「暑くて大変じゃないですか?」「汗で化粧がぐちゃぐちゃになったりしないですか?」といったことなのですが。
暑いです。
でも、その時は気持ちが盛り上がっているせいか、あまり実感なかったりはしますね~。
着物を脱いだ時にどっと来ますけど(笑)
そして私は汗かきなので、顔からめちゃめちゃ汗かきます。
お店の人に、顔を拭いてもらいながら撮影なんてのもざらです。
お化粧ですが、そんな私でも汗をかいてどろどろに流れ出すようなことはありません。
けど、あまりこすると白粉が剥げますね。
汗を拭くときは、こすらず押さえるくらいで。
本物の舞妓さんのように、自分で化粧直しの道具を持っていない我々変身舞妓さんは、白粉があちこち剥げると自分では直しようがありませんので。
小道具がてら手鏡を持参して、時々チェックするといいかもしれません。
気がつけばあちこち化粧が剥げて、とてもアップの写真は撮れないぞってな状況にもなりかねませんので。
後で写真を見て、びっくりΣ( ̄□ ̄|||)した経験を持つ私です(笑)
舞妓さんの夏の装いを楽しみましょう
本物の舞妓さんの夏の着物は、うっすらと透ける夏ならでは素材。
いずれも、着物の下に襦袢の柄がうっすらと透けているのがおわかりいただけますか?
柄にも夏らしいモチーフが描かれ、かんざしや櫛も涼しさを感じさせる物に変わります。
うちわが描かれた衣装。
流水模様の衣装
前髪と髷の間に挿す櫛も、夏は写真のようなシンプルな櫛を挿します。
細くきらきら光る糸が幾重にも巻かれた、目にも涼しげな櫛です。
他の季節だと、こちらのようなつまみ細工の櫛です。
また「勝山」という祇園祭の時期だけ結われる特別な髪型もありますし、夏限定の装いは他の季節にはない、なかなか魅力的な要素でいっぱいです。
以前は変身体験オフシーズンだった夏ですが、この夏ならではの装いを楽しむために、わざわざこの時期に体験に来られる方も少なくないとか。
せっかく夏に変身するのでしたら、その時期ならではのお支度を楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。
そもそも「夏」っていつから?
最近は5月でも暑い日が多かったりしますが、衣装的に夏の装いが楽しめるのは6月から9月まで。
四季の衣装をいつでも楽しめるお店は関係ないですが、その季節ごとの衣装を出しているお店で夏の衣装を着たい場合は、この時期を狙って行きましょう。
いつ頃から体験可能にしているかはお店ごとに違うので、事前に確認してください。
さらに厳密にいうと、6月と9月はメインの着物は夏物(透ける素材)ではありません。
本物の舞妓さんの場合、着物は裏地のない単(ひとえ)。
帯や帯揚げなど、メインの衣装を飾る小物類が一足先に夏物へと変わります。
一般的な着物のルールと一緒です
夏の素材の帯と帯揚げ。
通常の帯と帯揚げ。
夏用の素材でできた帯と帯揚げは、生地に縦のラインが目立ちますよね。
通常のものに比べて、織り目がざっくりとした印象を受けると思います。
この透いた感じが、涼しさを演出するわけですね。
ここまで厳密に季節の衣装を体験できるお店はかなり限定されますが、ないわけではありません。
着物が好きな方なら季節の装いにも敏感でしょうし、変身体験でも季節にあったものを着てみたいと思うかもしれませんね。
こだわりたい方、興味のある方はぜひそう言ったお店で体験してみてください。