着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。今回は比較的お手頃な価格で、本格的な舞妓さん体験が楽しめるお店、「華陽」さんを紹介します。
少しでも本物の舞妓さんに近い格好をしたい！でも、できればお財布にも優しいとうれしい…。
正直すべてをかなえてくれるお店はありませんが、そんな中でも華陽さんは、高いクオリティとコストパフォーマンスを保っているお店ではないかと思います。
より本物の舞妓さんらしい姿で体験を楽しめます
京都の伝統工芸の粋を集めた舞妓さんの装い。そっくり同じとは行かなくても、あまりに違う格好はちょっと‥とか、花街のしきたりにならったお支度したいな～と思う方は少なくないと思います。
華陽さんでは、舞妓さんのキャリアによって異なる髪型やかんざし、お化粧、特別な行事の時にしかしない髪型など、本物の舞妓さんのお支度にならった舞妓姿を体験できます。
髪は割れしのぶ、かんざしも華やかに。襟は赤の残る刺繍襟。
着物はお店で一から作ったオリジナル衣装。もちろん仕立ては舞妓さんの衣装と同じです。色や柄のデザインは毎回悩みながら、本物の舞妓さんらしさやお客さんのニーズにも合わせながら作っているそうです。
舞妓さんの衣装と同じ白生地から作られた衣装や、舞妓さんの帯を織っているところで作ってもらった帯もあります。
毎月変わる花かんざしや、襟、おこぼなども、舞妓さん同様のコーディネイトができるよう、種類豊富にそろえられています。
何もわからない人は、変身体験を通して舞妓さんの装いについて知るきっかけになりますし、わかる人はその点にこだわって変身を楽しむことができます。
着物や花かんざしの他、襟、帯揚げ、ぽっちり、花かんざし以外の髪飾りも選ばせてもらえますので、慣れてくるとあれこれコーディネイトを考えるのも、また楽しくなってきますよ。
カツラではなく自分の髪を結っての体験もできます
そして「らしさ」にこだわった変身体験に外せないのが髪。本物の舞妓さんは自分の髪を結っていますが、華陽さんではこの「自分の髪を結っての舞妓姿」も体験できるんです。
体験できる髪型も様々なので、絽の衣装に祇園祭限定の髪型「勝山」とか、変わり髷の「お化け」の装いとか、様々なパターンの舞妓姿を楽しむことができます。
節分の「お化け」などに結われる変わり髷です。
華陽さんで髪結いやお化粧をしてくださるのは、店主の千香子先生。もともとは時代衣装のメイクや着付けを勉強していて、その中で舞妓さんのお支度についても学んだそうです。
でも知るほどに「もっとちゃんと学びたい」という思いにかられ、ついには本物の舞妓さんの髪を結っている髪結いさんの元で結髪の修行をしたのだとか。ですから結い方は舞妓さん同様の、伝統的な結髪の手法に則ったやり方になっています。
お客さんの髪はもちろん、お店の半カツラもすべて結っていらっしゃるとのことで、カツラの状態はいつもとてもキレイです。普通は専門の業者さんに結い直しに出さなければならないので、どうしてもメンテナンスを頻繁にしづらいものですが、ここはお店で結える強みですね。
ちなみに、芸妓さんの全カツラは結い方が違うので、専門のカツラ屋さんにお願いしているそうです。
同じくお店で結える強みが、カツラをその場でお客さんの顔立ちに合わせて直せること。
日本髪は、その人の顔に合った鬢の形や大きさがあるので、本来ならカツラでも、かぶる人の顔に合わせて一から結われます。ただ変身店ではそうも行きませんから、頭の大きさや顔立ちに「なるべくあったもの」を選ぶわけです。半カツラといえども、仕上がりが地毛結いに叶わない部分がここです。
でも華陽さんでは、半カツラでも顔立ちに応じて、またお客さんの要望に合わせて、鬢の大きさや落とし具合をその場で変えてくれます。ですから、半カツラといえども地毛結いに劣らない仕上がりになるわけです。
また、カツラではなかなかできない「変わり髷」も体験可能なので、今まで髪が短くて変わり髷を体験できなかった人も、ここでならいろいろな髷が体験できます。
『たくさんの人に日本髪の美しさ、すばらしさを体験してほしい』と千香子先生。普段はなかなかできない日本髪体験ですから、地毛結いでもカツラでも、ぜひいろいろな日本髪を体験してみてください。
高いコストパフォーマンスも魅力です
上記のように、本格的なお支度が楽しめる割にお値段はかなりリーズナブル。室内のみの体験にはなりますが、なんと10,000円以下！（華陽さんは基本的に店内のみの体験です。）
髪結いの料金も相場の半額くらいのイメージで、かなりお安いです。髪結いと舞妓さんのお支度あわせても、うっかり他店の通常料金くらいのお値段なのでコスパはかなり高いです。
普段着舞妓プランなら外出も可能なので、地毛結いで舞妓さん体験をしたあと、着物をレンタルして日本髪で観光するのもいいかもしれないですね。
ちなみに「普段着舞妓変身」プランは、「日本髪を気軽に楽しんでもらうため」のプランだそうです。「日本髪は結いたいけど、舞妓さんの格好はしなくていい」というお客さんも少なくないそうで。
ですから、「普段着舞妓」という名前はついているものの、着物はあえて肩上げのない普通の小紋。「舞妓さんの普段着」ではありません。
写真にこだわりたい方はプロカメラマンの撮影もたのめます
写真撮影は自分のカメラで自由に楽しめます。
せっかくだから写真もきれいなものを残したいという方は、プロカメラマンによる撮影プランもお願いできますよ。
依頼できるカメラマンさんは何人かいらっしゃるようなので、作品の好みとかで選ぶといいかもしれません。
私も以前オフ会で「スマイルハンター」江幡カメラマンに撮影していただきました。ブログ内のあちこちに写真使わせていただいています。上の変わり髷集合写真もそうですよ。
