着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。
今回は舞妓さん、芸妓さんの違いを、変身体験という観点から主にその装いの違いをメインに説明します。
舞妓さんと芸妓さんの装いを見比べてみましょう
舞妓(まいこ)さん、芸妓(げいこ)さんは、宴席などでお客さんをもてなす接客のプロフェッショナルです。
舞妓さんと芸妓さんの関係ですが、舞妓さんがキャリアを積んで一人前になると芸妓さんになります。
はい、並べてみるとお支度の違いがわかりますね。
着物、髪型、かんざし、履物、いろいろ違います。
舞妓さんの衣装の特徴
舞妓さんとは芸妓さんになるための修行段階のようなものです。
必然的に芸妓さんよりも年齢が若く、格好も若い女の子らしいものです。
現在は10代後半から二十歳くらいまでですが、昔はもっと幼い子供がなっていたので、その装いも「子供らしさ」を表す記号であふれています。
芸妓さんと違うところで決定的なのが、地毛を結っていることですね。
芸妓さんはカツラなので。
変身体験のお店で、「半カツラ」(七分カツラ)という生え際を自然に見せるカツラが多く使われるのはそのためです。
写真の舞妓姿も半カツラを使っています。
舞妓さんの装いについてもっと詳しく。「変身体験のための服飾文化講座」
芸妓さんの衣装の特徴
舞妓さんを何年か務めると、芸妓さんになります。
舞妓さんはまだ「子供」ですが、芸妓さんはもう「大人」です。
装いも子供らしさはなくなり、大人の装いになります。
そして上にも書いたとおり、髪はカツラです(行事によって地毛を結うこともあります)。
かんざしもシンプルなものを挿すようになります。
本物の舞妓さん、芸妓さんの写真を見ると「襦袢の色」も違いますね。
舞妓さんは赤、芸妓さんはピンク。
変身体験だとそうなっていないことも多いですが…。
でも黒紋付の時は芸妓さんも赤いです。(夏の黒紋付はピンクだったり赤だったり…。)
こちら参考文献です。
衣装についても、結構細かく、舞妓さん芸妓さんを比較できるようにも書いてあります。
京都花街、舞妓さんや芸妓さんについて、わかりやすくまとまった本です。
とかく謎に包まれた世界と思われている京都花街について、読みやすい文章でわかりやすく解説されています。
ページ数のわりに情報量も多く、また白黒ですけど写真も多いので「花街のことをもっと知りたい!」という方の入門書にぴったりです。
各花街の成り立ち、文化、しきたり、独特の用語など、細かく項目を立てて一つずつ解説されていますので、目次を見て興味のあるところから拾って読んだり、ちょっと辞書的にも使える構成になっています。
舞妓姿、芸妓姿、お好みで好きなほうを選びましょう
たいていのお店は、舞妓さんと同時に芸妓さんもメニューにあります。
舞妓さんより落ち着いた姿なので、お姉さんな格好をしたい方、舞妓さんだとちょっと恥ずかしいという方、「舞妓さんはもういっぱいやった」というリピーターさんなどが選ぶイメージです。
とは言え、ほとんどの方が舞妓さんのほうを選ぶので、どうしても芸妓さんはおまけ的な扱いが多いです。おいてある衣装も、舞妓さんに比べたらどうしても少なかったり‥。
それでも、芸妓さんには舞妓さんとはまた違った魅力がありますので興味のある方はぜひ!
どちらもそれぞれに違った魅力があります。好きなほうをやっちゃいましょう。