着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。
最近はそうでもないですが、舞妓さんよりも芸妓さんのほうが、基本プランの料金が高いお店が結構ありました。
「舞妓さんよりも芸妓さんのほうがお姉さんだから?」などと、よくわからない理由を付けてなんとなく納得していましたが、冷静に考えたら「さすがにそんなわけはないだろう」と。
で、いくつかのお店でちゃんと理由を聞いてみました。
その1「芸妓さんのお支度には舞妓さんとは違う技術がいるから」
ある、舞妓さんのだらりの帯が作り帯のお店では、「芸妓さんの場合は一本の帯をちゃんと結ぶので、スタッフの技術料として料金が高くなっている」と言われました。
これはなるほど、という感じです。
ちなみに、半カツラに別料金がかかるお店も、その理由がこれだったことがあります。
半カツラをつけられるスタッフさんが限られていて、やはりその技術料ですね。
半カツラが別料金のお店すべてではないですよ
ちなみにそのお店、半カツラは事前予約必須でした。
特別な技術のあるスタッフを、当日確実におさえる必要があるからですね。
その2「芸妓さんのカツラのほうがお金がかかるから」
もう一つが、いくつかのお店で聞いた正直思いも寄らなかった理由。
なんとカツラ代。
本物の舞妓さんは地毛結いですが、芸妓さんは本職さんもカツラ。
芸妓さんは、必然的に全カツラでの体験になります。
が、聞くところによると、全カツラの方が半カツラよりもメンテナンスにお金がかかるんだそうで。
何が高いって、あの生え際のメッシュ地。
繊細な素材なので、適当に扱って破れでもすれば修理代もばかにならないんだとか。
もちろん、普通に使っていても劣化すれば直しが必要ですしね。
あるお店では、「半カツラのほうがメンテナンスは楽。全カツラを基本にしているお店のほうがすごいと思う」と言っていました。
↑ちなみにそのお店は半カツラが基本。
そうなんですね~(; ゚ ロ゚)
もちろんカツラそのものの値段も高いですし、「あの髪型は豆にメンテナンスしないとキレイに保てない」と、また別のお店では言われました。
そもそも芸妓さんプランがない理由もカツラ
舞妓さんプランがあっても、芸妓さんプランはないお店もあります。
わたしはてっきり、「芸妓さんプランは、舞妓さんに比べたらやりたがる人があまりいないからなんだろうな~」と思っていました。
ところがお店の人に聞いてみたら、なんとこれもカツラが原因。
芸妓さんプランがない、またはなかなか設けられなかったお店にその理由を聞くと、カツラが(なかなか)手に入らないからと。
本物の舞妓さんや芸妓さんの衣装を置いているお店は、カツラも芸妓さんから譲ってもらったものを置いていたりします。
いわく、「衣装は割とすぐに手にはいるが、カツラは難しい」んだそうです。
いや、奥が深いです。
もともとカツラには興味がありましたが、芸妓さん体験を本格的にやり始めたら、ますますその奥深い世界にはまりそうです。
舞妓さんのように年齢に限りはありませんから(笑)、こちらはまた長~く楽しませていただこうと思います(´∀`*)
芸妓さんもカツラではなく地毛結いの時があります
基本はカツラの芸妓さんも、舞妓さんのように地毛を結うときがあります。
春の京都の風物詩、花街の「をどり」。
同時にお茶席も設けられ、お手前をする芸妓さんの姿を楽しむことができます。
その際のお支度が襟を返した黒紋付きの正装で、京風島田を地毛で結っています。
この辺、厳密には花街によって若干異なるようですが
カツラのメッシュ生地の参考に出しておいてなんですが、↑で紹介した芸妓さんの写真はこの京風島田の芸妓さんの変身体験をした時のものです。
この髪型、これはカツラで体験していますが、本来は地毛結いです。
半カツラや地毛結いで体験できるお店もありますので、興味のある方はぜひ!