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京都の節分「お化け」と舞妓変身体験

着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。

すっかり日本の年中行事として定着しているハロウィン。今回は日本版ハロウィンともいうべき行事、「お化け」にまつわる舞妓変身体験について。

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節分は豆まきと「お化け」

節分と言えば豆まき。京都の八坂神社では舞妓さんが豆まきをしますが、変身体験的にはぜひとも押さえておきたい行事がもう一つ。

それは「お化け」という、仮装をして厄をはらう行事です。今は京都を始めとする各地の花街に、その風習が残されています。

芸妓さんたちは趣向を凝らした様々な衣装で、普段の流派とは違った踊りをお座敷で披露します。

舞妓さんたちは普段とは違う髪型を結ったり、黒襟をかけた町娘風の衣装を着たりして「お化け」を楽しみます。

こちらは黒襟の衣装の舞妓姿です。

もえぎさん@ペンション祇園

最近では花街内だけでなく、様々なグループが企画する一般の方の「お化け」も多数いらっしゃるようで、節分の京都市内ではそうした「お化け」の皆さんも見られるそうです。

本来「お化け」は、花街だけでなく一般の方も楽しんでいた行事ですから、ある意味本来の形なのかもしれませんね。

「お化け」ならではの舞妓変身体験

舞妓変身体験でも、この時期限定の舞妓さんの装いを体験できるお店があります。

黒襟の衣装を着られたり、地毛結いでおふくや割れしのぶ以外の髪型を楽しめたり。

髪型だけでなくかんざしも、くす玉や風車といった季節の花かんざしとは少し違ったものを挿したりもします。

「お化け」の舞妓さんの髪型やかんざしを紹介しています
舞妓さんが「お化け」で結う髪型を体験しました

変身体験の場合は、さすがに本物の舞妓さんとは違って、節分の日限定ではありません。

多くは2月いっぱい体験可能なので、興味のある方はそうした体験もいかがでしょう。

体験できるお店はいくつかありますので、気になるお店に問い合わせてみるといいかもしれません。

ぷにすけ
ぷにすけ

「お化け」は本来花街限定の行事ではありません。「変身体験」のきっかけの一つにもぜひ!

舞妓姿以外には、こんな「お化け」変身もさせてもらいました。

舞妓さんよりもさらに年齢設定が低い姿ですが、お化けは「本来の姿とは異なる姿」に変身して厄をはらう行事ですから、大いに厄よけになったはずです(笑)

本をご紹介|「京のオバケ―四季の暮しとまじないの文化」

最後に、京都の「お化け」に関する本も一つご紹介しますね。

本のタイトルの「オバケ」。オバケはオバケでも、妖怪魔物のたぐいではありません。

2月3日節分に、普段とは違う姿に仮装し厄をはらう行事のことです。

ぷにすけ
ぷにすけ

まあ京都なら、妖怪魔物のほうでも本ができそうなイメージはありますが(^^ゞ

京都はお祭りなど、年中行事がとても多いところですが、この本で紹介されているのはそんな中でも、地元の人々の生活に根ざした行事。

地元の人が災厄を払い、福を願うためのお祭りや行事が紹介されています。

大きく二部に分かれていて、前半は様々な神社やお寺で行われるお祭りや行事。

後半はタイトルにある「オバケ」について。

筆者の体験も交えて書かれた文章はとても読みやすく、京都の四季の風景も伝わってきて、実際にお祭りへ行ってみたくなります。

ガイドブック的にも楽しめるのではないでしょうか。

ぷにすけ
ぷにすけ

個人的には「オバケ」の章より、いろいろなお祭りが紹介されている第一部のほうが、実は好きだったりして(・∀・)

「オバケ」と言えば、今は花街の行事というイメージがありますが、本来は町方でも行われ(本書によると高度経済成長期頃まで)、多くの人が節分の「オバケ」を楽しんでいたようです。

町方で行われてきた「オバケ」、花街の「オバケ」、そして今いろいろな「サロン」で行われている「オバケ」、いろいろな形の「オバケ」の様子をこの本から知ることができます。

自分の社会的な属性による服装の決まりが、今よりもずっとうるさかった時代、年齢も性別も超えた「仮装」をすることは、今以上に「非日常」的な行為だったと思います。

普段とは違う格好になって、鬼をだまし、厄を避ける「オバケ」は、日常を離れ、気持ちをリセットし、また新たな気持ちで日常に戻る、という行為でもあったようです。

筆者も文中でふれている通り、これって舞妓変身リピータの方には、とても理解しやすい感覚なのではないでしょうか?

興味のある方はぜひ読んでみてください。

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