初めての舞妓・芸妓変身体験に関するよくある質問その2

着物と日本髪と変身体験が大好きなぷにすけです。1に続き、舞妓・芸妓変身体験に関するよくある疑問質問を集めてみました。ちょっとだけ深堀気味。

後姿の舞妓
ぷにすけの舞妓姿@つじ井プランニング

自身の体験を元に書いています。一般的な事例をまとめたつもりですが、細かいところは個々のお店によって異なることもありますので、大まかな目安としてお考えください。

値段が高いです。安くできるところはないの?

値段の問題は常についてまわりますよね~。

はっきり言って値段と、質や内容はそれなりに比例しているというのが実感です。

正直舞妓変身ってすっごく安いと思うんです。成人式や卒業式で着物を借りたり、美容院で着付けてもらったことのある人ならわかるでしょうが、あれに比べたら「これだけついてこの値段なの!?」って金額ですもんね。実は。

お店によっては、通常のプランの簡易版(写真が少ないとか外出無しとか)を低価格で提供するリーズナブルプランを設けてたりします。どうにも予算がないときはそういうのを上手く利用するといいかもしれません。

ぷにすけ
ぷにすけ

修学旅行の方は、修学旅行生向けのお手ごろ価格プランを利用するのも手です。

舞妓姿で観光したい。そんなのはできる?

よくある「散策」っていうのは、屋外撮影のための外出という性格の物で、純粋な「観光」とはちょっと違います。

舞妓姿で観光地を巡るプランもありますが、それはあくまでもそこを見て回りながら写真を撮るだけのものです。普通の着物レンタルのようにあちこちお店に入って買い物したり、自由にお茶したりご飯食べたりとかは絶対にあり得ません。

京都には本職の舞妓さんがいます。舞妓姿に変身した一般人が、舞妓さんらしくない言動をとって舞妓のイメージを崩すという問題はずっと言われ続けていることなので、これらの行動は「マナーの悪い変身舞妓」のレッテルを貼られてしまうことになりかねません。

ぷにすけ
ぷにすけ

同じ「着物姿で観光」と言っても、舞妓変身と着物レンタルは全く別のものと思ってください。

変身後、自分たちだけで外出ってできないんですか?

結論から言えば、できるお店とできないお店があります。

まあできないお店の方が多いです。必ずスタッフさんが同伴します。これは、着慣れない衣装とカツラを着けたお客さんをサポートしたり、写真撮影をしたりするためと同時に、観光舞妓問題への配慮からも。(お目付役&周りに変身舞妓さんとわかりやすくするため)

「お店の人が付いてたら、いかにも変身舞妓みたいでイヤ!」という方もおられるようですが、いかにも変身舞妓とまわりにわからなかったら困るんですよ。だって変身舞妓ですもん(^_^;)

正直、本物の舞妓さんと同じような姿にしてくれるお店ほど、お客さんだけで出してくれることはまずないので、変身舞妓であることを気付かれることなく外出するのはほぼ不可能と思われます。

ただ、自由に出歩かせているお店もないわけではないので、どうしてもというのであればそういうお店を探してみてもいいとは思います。

絶対本物の舞妓さんには見えませんが…。

上にも書いたとおり慣れない着物にカツラ、そしておこぼ‥。本物偽物関係なく、異国情緒にあふれた装いに興味津々な外国人観光客に囲まれてしまうことだってあるでしょう。そんな状況下で、写真も自分たちで撮らなければいけないことを考えると、やっぱりスタッフさんが一緒の方が安心だとは思います。

ぷにすけ
ぷにすけ

スタッフさんなしでも、変身体験しない同行者さんがいれば少しマシかもしれませんね。

おしろいで化粧かぶれが心配。大丈夫?

和化粧の場合、ベースには鬢付け油を使います。これは実はとっても肌にいいそうです。そして昔ならいざ知らず、今は白粉に有毒物質も入っていませんから通常は問題ありません。

ただ、特別肌にトラブルが多くて皮膚科に通っているというような方は、一応お医者さんに相談しておく方が無難でしょうね。お店によっては事前のパッチテストができるところもあります。

化粧品そのものもですが、クレンジングを何度も繰り返すことによる負担も結構大きいと思います。変身前にクレンジング→変身後にクレンジング→お家に帰ってクレンジングと最低でも一日に3回クレンジングを繰り返すことになりますので。

夜のお手入れはぜひ化粧水をたっぷりつけて、しっかり保湿してあげてください。

体験後メイクを落とした後は、ちゃんと元の状態に戻せるの?

メイクを落とす道具は基本的にお店に用意してあります。

変身が終了すればメイクはクレンジングでキレイに落とします。背中や襟足といった、自分では届かないところはお店の人が落としてくれますがあとは自分でやります。

ぷにすけ
ぷにすけ

ちなみに忘れがちなのは耳たぶや耳の後ろ、顎の裏や鼻の穴のきわ。白く残りがちです。気をつけましょう。

髪もカツラをつけるとつぶれるので、ヘアスタイルが変わってしまいます。

半カツラの場合は髪にも鬢付け油をつけるので、生え際だけ洗わなくてはいけません。なのでどこまで元通りにできるかは結構ビミョウかも。

時間をかけられればいいんでしょうが、あんまり時間がかけられなくて元通りにならなかったときのために、ごまかせるようなヘアアクセとかを用意するといいかもしれません。(え?)

きっちりしっかり元通りにしたい人は、体験時間にこの元に戻る時間もきちんと計算に入れておきましょう。

ドライヤーの有無や洗顔後につける基礎化粧品は、お店によって状況が違うので要確認です。

せっかくの変身。写真にきちんと写りたいけど、どんなポーズをすればいいかわからない!

たいていのお店は、スタッフさんが舞妓さんらしいポーズをちゃんと教えてくれますので、そんなに心配しなくても大丈夫。あとはいかにリラックスして言い表情作れるかかな?と。

でも、せっかくなので事前に少し研究しておくといいかもしれません。

写真集でも絵はがきでも絵でも、何か見ておいてイメージをふくらませておくと、スタッフさんに指示されたポーズもすぐイメージできますし、「あ、こんなポーズの写真欲しい」ってのもでてきますしね。定番ポーズとは違った写真が欲しいときにおすすめです。

季節によって着物が違うそうですが、どう違うんですか?

着物に興味のある方はおわかりかと思いますが、着物は季節によって仕立てや素材が変わります。それと同じ事で、舞妓さん達の衣装も季節によって素材が変化します。着物に合わせてもちろん帯も。

本物の舞妓さんはそれこそ月ごとに様々なバリエーションがありますが、変身舞妓さんはそこまで季節感を重視して着物をそろえているお店は少ないです。

ただ、中には本物の舞妓さんと同じように、季節ごとの装いを体験できるお店もあります。

着物を着る機会が少なくなり、自分で季節ごとに着物をそろえることも難しい今ですから、舞妓変身体験を通して、季節の着物を体験してみるのもおもしろいと思いますよ。

「お姉さんの舞妓さん」とか「妹舞妓さん」とかってなに?

舞妓さんは、そのキャリアに伴い装いが変わっていきます。ここで言う「お姉さんの舞妓さん」というのはキャリアが長い年長の舞妓さんで、「妹舞妓さん」というのはまだキャリアの浅い舞妓さんのことです。

「妹舞妓さん」@つじ井プランニング
「お姉さん舞妓さん」@おふぃす勝ふみ

写真は同じ2月の装い。簪は同じ「梅」ですが、妹舞妓さんは細かい梅がたくさん集まったものに対し、お姉さんは大きい梅の花。衣装も、妹舞妓さんは赤い襟に、肩まで柄が入っているものなのに対し、お姉さんは真っ白の襟で、柄も肩の部分にはありません。

お化粧も、妹舞妓さんはあまり描きこまず幼い感じに。お姉さんはしっかりめ。

ぷにすけ
ぷにすけ

ちなみに、2枚とも私ぷにすけの写真です。

変身舞妓さんのスタイルのベースになっているのは、「妹舞妓さん」の格好です。髪型は割れしのぶ、かんざしも衣装も華やかでかわいらしいデザインです。

舞妓さんもお姉さんになればなるほど(芸妓さんへ近づくほど)衣装も飾りもすっきりとシンプルになっていきますので、変身には見た目に華やかな若い舞妓さんの衣装をベースにするんでしょうね。

逆にメイクになると、若い舞妓さんはあまり描き込まず、お姉さんになるほどにアイラインやマスカラもしっかり、口もはっきりと描くようになるので、変身舞妓さんのメイクはどちらかと言えば「お姉さんの舞妓さんのメイク」と言えるでしょうか。

というわけで、変身店ではそれほどその差を厳密にしていません。でも中には、違いを意識したトータルコーディネイトを楽しむことのできるお店もありますので、興味のある方はそうしたお店に行くのもいいかもしれません。

芸妓さん変身って、なんかどのお店も同じみたい‥

芸妓さんの装いは、舞妓さんに比べてすべてがシンプル。着物の色や柄も、舞妓さんに比べたら落ち着いたラインナップが多くて、各変身店の芸妓写真を見ても、舞妓さんほどそれぞれの違いを感じにくいです。

そしてなにより、どのお店も芸妓変身のサンプルが少ない!(やはり利用者が多いのは舞妓さんのほうなんでしょうね。)いかにも「芸妓さんらしいサンプル」となると、なんとなくどこも似たような感じに見えてしまうのかもしれません。

で、実際にはお店によってまちまちです。芸妓さんでも衣装をいろいろ揃えているところもあれば、あまり種類のないところも‥‥。

全体的にはどのお店も、舞妓さんに比べて品薄な印象はどうしてもありますね。需要と供給のバランスから言ったら当然のことなのでしょうが。

芸妓さんって全カツラしかないの?

本物の芸妓さんが基本的にカツラなんですよね。そういうわけで芸妓変身も全カツラがスタンダードです。

でも芸妓さんも、行事によって自分の髪を結うときもあるので、中にはそういうときの芸妓さんの髪型(京風島田)を、半カツラや地毛結いでやってくれるお店もあります。

芸妓さんは全カツラがスタンダードと言いましたが、実際に「本物の芸妓さん仕様のカツラ」で芸妓変身させてくれるお店はそう多くないと思っています。

ちょっとマニアックな話になりますが、芸妓さんのカツラの形って、時代劇の芸者さんとは違うんですよね。だから映画村の「芸者さん」は「芸妓さん」ではありません。(着付けも違いますよね)そこまで気にし出すと、本当に「本物の芸妓変身」を体験できるお店はあんまり多くないのかなと思っています。

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